そんなドキドキした心を落ち着かせながら二人で部屋に入る。
玄関であたしのローファーの隣に、凛の靴が並ぶだけで嬉しい……。
あ、大学合格したこと伝えなきゃ!!
先を歩く凛に話しかけた。
「りーん!あのね、ほら……これ見て!!」
「ん?おっ!合格通知じゃん!おめでとー!」
「ありがとう!春から無事に大学生やれるよ~……」
「よかったな。俺のこと構わず、あんだけ頑張ったかいがあったな」
「受験だから、しょうがないでしょ~」
拗ねたようにあたしを見る凛が、なんだかかわいくて。
あたしはぎゅっと後ろから抱きついた。
もうずっと一緒にいられるんだよね?
隣で寝てくれるんだよね?
嬉しすぎるよ~!
「桜彩から来てくれるなんて珍しい。せっかく帰国したのに明日は雨かな?」
「なんで~?ただ今は、とてつもなく凛から離れたくないの」
「かわいい……。やっぱり桜彩の隣が一番落ち着くなっ」
優しく笑ってあたしの髪に軽くキスをした。
あぁ………もうすっごい幸せ過ぎてどうかしちゃいそう。
この時間が長く続きますように。

