そんなあたしの隣にドカッと男の子が座った。


うわ~……物好き。


「桜彩ちゃんだよね?」

「え……あ…う、うんっ。桜彩です」

「杏花梨から聞いてたけど、想像以上にかわいい!ねっ、ケータイ交換しよ?」


テーブルに置いてあったあたしの白のケータイを勝手に操作する。


なんなのコイツ……。


見上げれば、金髪に両耳にはびっしりとピアス。


制服のブラウスのボタンもムダに多く開けて胸丸出し。


チャラ!!


「……よーし…完了!あ、俺は桐崎慎弥(Kirisaki Sinya)。タメだからよろしくっ♪」

「よろしくね……」


もう会話尽きたし。


こうゆう男は苦手だな……。


「早速だけど、このあと二人で遊ばない?」

「……どこで?」

「そりゃあ~……かわいいし、慣れてるから分かるしょ?」


慣れてる?


何に?