小さく泣いてる声が俺をも寂しくさせる。
もうすぐで側にいれるから……我慢して?
「よし!もう泣くな!あとは、俺と会った時にとっとけ」
『分かった……とっとく。ごめんね……』
「えらいえらい。じゃあ……ちゃんと切るか!」
『うん!切る!』
今度こそ切った二人の電話。
今頃、一人布団の中で小さくなって泣いてんのかなー………。
考えんのはやめよう。
少しの間の遠距離恋愛を頑張ればいいだけ。
「はぁ~………俺もそろそろ寝よ……」
一日寝てないから、さすがに体がツライ。
ベッドに倒れた時に嫌でも目に入ってきたのは台本。
あぁ……次のシーンの台詞覚えてないや……。
さすがに起きてる気力ねぇからダメだな……。
結局、台本を手に持ったまま眠りについた。