情けないことに電話したら話したいこと、まとまんなくて沈黙。
桜彩に話したい本音は……甘えたことしか浮かばねぇや。
『……ねぇ、凛?』
「んー?なに?」
電話越しの沈黙は妙に長く感じたけど、それを壊すように嬉しい一言。
『会いたい……。凛に会いたい』
「俺もだよ」
『ほんとに?』
「ほんと。早く会いたいから、毎日の撮影すっげー頑張ってるし!」
クスクス小さく笑う声。
寂しい思いさせてごめんな。
もう少しで帰れるから……。
『ちゃんとご飯食べてる?アメリカのご飯っておいしい?』
「うまいよ。ちゃんと食べてるし。でも、桜彩のご飯のがうまい」
『嬉しいね~』
俺だって、会いたいって言ってくれて嬉しかったから。

