そんな不安だけど、桜彩ならきっと理解してくれるはずだし……。
いや、むしろ別れるってこと考えたくないんだけどさ。
こんなこと考えてたら、また桜彩の声が聞きたくなる。
ホテルに着いてからスマホで“桜彩”の名前を押そうとするけど……
前みたいに寝てたら申し訳ないよな……。
でも声聞きたい!!
「……出てくれるかな……」
たった数回の呼び出しのコールがもどかしい。
『もしもし?』
「あっ!もしもし桜彩!」
『凛~!お疲れさま。まさか電話くれるって思ってなかった』
「いやいや!……あのさ、日本時間って今……?」
『うん、12時過ぎだね』
ガッツリ夜中!!
受験生にこの時間の電話はかなり迷惑なことしたな……。
「ほんとごめん!ただ、桜彩の声聞きたかっただけ!」
『大丈夫だよ。あたしも……あたしだって凛の声聞きたかった』
きっと電話の向こうで笑ってくれてるんだろうな~。
ずっと顔見てないけど、あの優しい笑顔を想像出来る。

