【凛side】
桜彩の声聞けてよかった。
撮影の休憩中の合間だけど、やっと連絡出来たし……。
でも声を聞いた分、早く桜彩のとこ帰りたくなったな………
桜彩が作ったご飯食べたい……。
はぁ~………もっと桜彩の側にいたくなった。
「ちょっと~!ちゃんと台本覚えてんの?覚える気あんのー!?」
「レーナ……。大丈夫。俺って案外、記憶力いいから」
「はぁ!?意味不明だってば!アンタまさか女のことで頭いっぱいとか?」
うん……悔しいけど、あながち間違いじゃない。
今の俺は桜彩のことで頭いっぱいだよ。
バカ正直に言ったら、レーナの逆鱗に触れるだけだ。
「そんなことないって。今は撮影の頭に切り替わってるし!」
「ふぅ~ん。それならいいけどさっ!せっかく発音教えてあげてるのにぃ」
「ごめんごめん。きっと昨日、彼女と電話したからだな」
「……遠距離ってツライよね。彼女に好きって伝えてあげた?」
「もちろん」
レーナは満足したように笑った。
キツイ性格って思われがちだけど、普通に優しい女の子。

