寂しさをそっと凛の声で包んでくれて………
あたしは幸せな気分に浸るの。
「凛。……無理しない程度に頑張ってね?また倒れたりしたらダメだよ」
『あんまり優しくされたら会いたくなる。桜彩の笑顔見たいな……』
「あたしも……だよ」
心の中で何度も何度も凛がくれた“好きだよ”って言葉が響く。
甘い言葉なのに、どこか切なく。
「バイバイ……。撮影頑張ってね!」
『任せとけ!じゃあな!………無理すんじゃねぇぞ』
「分かってるよ。じゃあね……」
あたしは静かに電話を切った。
どこまでも凛の優しさがあたしに伝わる。
あたしには、凛がすごく遠く感じるよ………
でも声聞きけてよかった。
好きって言ってくれてよかった……。
「うんっ……泣いちゃダメ!凛との約束だもん。寝る!」
自分に言い聞かせるようにして、あたしはベッドに入った。
ついさっきまで大好きな声を聞けたスマホを右手に握りしめて。
あたしね……凛のこと大好きみたい。

