事務所での顔合わせは、レーナに教えてもらいながら終わった。
もっと真面目に英語を勉強しておくべきだった……。
「次からはもっと英語頑張るべきねっ」
「ほんとそうだよな。レーナのおかげだわ~……ありがと」
「別に♪その代わり今度、何か奢ってよねっ」
「分かった。覚えてたらね!」
不服そうな顔してるレーナと会議室のエントランスに行くと、外で待ち構えてるパパラッチ……?
それにしてもかなりの人数で。
「はぁ~……これ、こっちじゃ普通なのよ。嫌になっちゃうわ」
「パパラッチね~。俺も何年か前は週刊誌の常連だったから」
「凛と一緒にしないでよね~!ふふっ……じゃ、明日の撮影で。またねっ♪」
大勢のパパラッチの間をマネージャーと二人で通り抜ける。
レーナは有名女優だもんなぁ~……。
俺なんか、こっちに来たら知名度ゼロに近いし。
少し頑張んないとダメだ。