理音は午後から撮影詰めだって言ってすぐ帰った。
それから俺は西浦さんから受け取った台本をひたすら読んで頭に入れる。
いや……英語だから読むってより音で覚えるに近いかも。
難しいけど成功して桜彩に会うために頑張る。
一日中台本を手に持ってた。
そして、いつの間にかベッドに倒れて台本を右手に持ったまま寝ていた。
「おい!凛~起きろ~!顔合わせ行くぞ!」
耳元の怒鳴り声で目を覚ますと、間近に西浦さん。
「あ………おはようございます……」
「早く顔洗って着替えろ!あと10分でホテル出るぞ!」
「10分!?もっと余裕持って起こして下さいよ~……」
「起きなかったんだよ、凛が」
それはすいません………。
今日から、いつもと違う環境で撮影が始まるとなると緊張するな………
西浦さんも用川さんもいるけど、西浦さんはマネージャーだし用川さんと撮影する回数は少ない。
基本はレーナって女優と一緒だし……。
「ん~!西浦さん、すっげー緊張する」
「凛なら大丈夫だ。用川さんだって凛を見込んでスカウトしたんだぜ?」
逆にプレッシャー!!
見込んでもらえたのは嬉しいけどさ~………ねぇ?

