お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




凛から映画の話題はなく、あたしはどこか安心していた。


そして気付けば8月。


もしかしてオファー断っちゃったのかな……。


それもそれでもったない気がもするし……。


「あのさ、凛。あたしに話したいことない?」

「話したいこと?特にないけど……」

「そっか……。ううん!それならいいの!」

「俺は桜彩に隠し事しないから安心しな」


うん……大丈夫。


凛はあたしに隠し事したり、嘘ついたりしないって分かってるから。


あたしも信じてるし……。



「……隠し事しないって言った以上、やっぱ言っといた方がいいかな?」

「え……?」


悩んだ顔を凛は言った。


やっぱり何か言いたいんだ……きっと映画のことだよね。


「俺さ……今週の日曜からアメリカ行くことになった」

「映画でしょ?」

「知ってたのか?」

「ママと……お父さんが話してたの聞いたから……」


有名になることが凛の目標。


行くって言うのは分かってたつもりだけど、いざ行くとなると寂しい。