海外での映画撮影の話から1週間。
凛からそのことについての話は一切ないし、あたしもしない。
オファーを引き受けたかどうかすら知らないもん。
「暑いなぁ~……。涼しいとこ行きたいな」
「そうだね。夜でもかなり蒸し暑いからね。……あ、ハワイ行きたい!」
「涼しいとこ行きたいのに、ガッツリ暑いとこだろ!」
ケラケラ笑って、ベッドに座ってるあたしの頭を撫でる。
実際は、凛といられるなら場所はどこだって構わない。
考えれば考えるほど、一人でに寂しさが心に積もる。
「クーラーのタイマーかけとくな。寒くなったら消せよ?」
「凛こそ体調に気をつけないと~。俳優なんだから!」
「まぁ、そうだけど……。女の子だって体冷したら大変じゃん」
「ありがと……」
素直に嬉しいけど、どこか恥ずかしくて。
だからすぐに布団にもぐった。
真夏だからすごく暑いんだけどさ。
凛のせいで体温も1度上がりそうです……。

