あたし自身が凛の仕事の枷になりたくないから。
重たい女って思われるのは嫌なんだ……。
お父さんが帰って静まり返った部屋に、ママの声が響いた。
「桜彩にとってはツライことよね。でも……凛の将来のためだから…」
「分かってるよ。でも、すぐ帰って来てくれるよね?」
「……撮影期間は3ヶ月から4ヶ月。それまでずっとアメリカよ」
「寂しいよ……ヤダよ!ママの力でなんとかしてよっ!」
凛が支えてくれないなんて無理だよ……絶対。
あたしどうしたらいい?
ママにしがみついて高校生にもなって泣きつく。
「桜彩、落ち着いて……。凛が成功するためなの……笑顔で送り出してあげて?」
「出来ない!そんなこと出来るなら……今泣いてないよっ…」
絶対に帰って来るのにあたしは大袈裟。
だけど……不安な心の時に支えてくれる凛がいないには寂しいの……。
「大丈夫……凛は桜彩を一人にしないわ」
「う、うんっ………」
ただ泣くことしか出来ない。
寂しさで泣くなんて、ただの子供だね……。
あたしカッコ悪い……。

