お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




レモンティーも飲み終わりお会計をしてる時だった。


空がお釣と一緒に渡してくれた例のモノ。


これは……


「お守りですか?」

「そう!不安になるなら持ってな」

「で、でも!空さんの大切なお守りをあたしが持つのは……」

「いやいや。それ、凛にも貸したことあんだよねっ」


凛も?


やっぱり余裕があるように見える凛だけど、不安になる時あるんだ……。


あたしはお守りを手のひらでぎゅっと包み込んだ。


「アイツ初めてのドラマオーディションの時に目も当てられないくらい緊張しててさ!そん時に貸してやった」

「凛もやっぱり緊張するんですね……」

「元々アイツあがり症だし!臆病なんだわ。でも結果は受かったしな」

「へぇ~……。空さん!少しの間借りさせてもらいます」

「受かるといいな。頑張れよ?」


凛とそっくりな顔で言われたら、不覚にもドキッとする……。


あたしは頷いて、お守りを大切にカバンの中に閉まった。