あたしはレモンティーを一口飲んで気持ちを押さえた。
鼻にすっと通るレモンの香りが心地いい……。
そんな時、空さんはあたしが広げてる参考書に目をやった。
「大学受験かぁ~……まだ記憶新しいな、俺」
「覚える範囲多くて大変なんですよ……」
「俺もかなり大変だった。何回、挫折しそうになったか」
ケラケラ笑いながらあたしの参考書をペラペラめくった。
あたしも1年後には空さんみたいに笑ってたいな……。
でも、受験のこと考える度に不安で押し潰されそうになる。
「今からそんな不安そうな顔してたらダメだろ!桜彩ちゃんなら大丈夫だって~」
「大丈夫じゃないから不安なんですよ~……。もしものことがあったら…」
「分かった。そんなに不安ならあとでいいモノあげる」
「いいモノ……?」
空さんは頷いてどこかに行ってしまった。
あたしの不安を取り除けるモノがあるなら知りたいよ……
今からこんなになってちゃダメなのに!

