家に帰ると、いつもの通り受験勉強中の桜彩ちゃん。
ここ最近はずっとこんな感じ。
桜彩の邪魔はしたくないから、必要最低限話し掛けないようにしてる。
「……凛、おかえり~。理音くんどうだった?」
「ただいま。無事アメリカ行ったよ」
「それはよかった!」
安心した表情で笑った桜彩はまた勉強。
正直つまんない……。
もう少し話したい……。
あ``~……桜彩不足激しい!
「凛?どうしたの?」
「桜彩にお願い。5分間だけでいいから俺のために使ってくんない?」
「そんなこと言わずに何分でも!あたし勉強ばっかで凛不足!」
「はぁ~………落ち着く……」
心から落ち着くのは、桜彩を抱きしめてる時。
こうやって二人でくっついてる何気ない時間が落ち着いて安心する……。
もう少しこの時間が続けばいいのに……なんて思ったりもした。

