ソファーに座ったまま俺の隣で複雑な顔をしている。


桜彩が一番、小春のこと聞いてるだろうし……。


理音と小春のことが気掛かりなんだろ。


「理音……小春に告白するって。来月アメリカ行く前に」

「それじゃあ遅すぎるよ!小春ちゃんが悲しむだけじゃん…」

「アイツは小春をアメリカに連れてく気は無いらしいし」

「どうして?好きなんでしょ?じゃあ……なんで…?」

「それはっ…」


友達のことで今にも泣きそうになってる桜彩に何も言えなかった。


だって俺も理音の本心は知らねぇし……。


正直、俺もかなり戸惑ってる。


「あたしなら……凛に着いてく。着いて行きたいよ」

「俺だって桜彩のこと連れてく。離れるなんて考え一切ない」

「あたしも。……二人のこと…どうにか出来ないかな?」

「そこは俺らが突っ込むとこじゃねぇだろ?理音と小春の問題だから」


腑に落ちない気持ちも分かる。


でも、これだけは二人に任せるしかないんだ。