きっと晴さんが、桜彩と杏花梨ちゃんを車で病院まで送ってくれたんだ。
まぁ、そっちの方が桜彩の心配も軽減されるし有難い。
「大丈夫かよ、凛。この歳で倒れるまで仕事するって相当だぞ~?」
「ははっ……ちょっと、いや、かなり無理したみたいです」
「ほんとよ~!桜彩すっごく心配してたんだよ~?凛くん!桜彩の身にもなってよ!」
「ご、ごめん!杏花梨ちゃん!」
涙目で訴える杏花梨ちゃんに謝る俺を見て、クスクス笑う桜彩。
あんな泣き顔よりも笑顔の方がよっぽどいい。
あと今日一日我慢すればいいだけ………。
「桜彩。明日退院決まったから!」
「ほんとに!?やったー♪凛いないと退屈なんだから……」
「俺だって病院でかなり退屈。桜彩いないと寂しいし!」
人目気にせず抱き合っちゃう俺らは、正真正銘のバカップル。
こうやって会える時間を俺は一日の中で、どれだけ待ってたか……!!

