お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




【凛side】



入院なんて経験初めてだ。


もう元気なのに安静とか言われて暇すぎだし、食って動かないから太りそうだし!


早く家で桜彩といたいのに……。


もちろん仕事もしたい。


こうゆう平日が一番暇だ。


桜彩は学校、理音は仕事。


んー……暇すぎてつまんない!



「新名さーん。検温の時間ですよ」

「はーい。あれ?いつもの看護婦さんと違う人だ」

「あ、はい!他の患者さんも担当していて忙しいのでっ……」


いつも来る看護婦さん達よりも年齢層がかなり若い。


顔真っ赤にしてるし、手付きも何だか緊張気味。


若い看護婦だと意識するってほんとだな……。


ちょっと見てて面白いかも……。


「ねぇ。看護婦さんって俳優だと誰が好き?」

「え!俳優ですか……えっと~……中井晴人くんとか、ですかねっ」

「晴さんかぁー。そこ空気的に新名凛って言って下さいよ~」

「に、新名さんも好きです……」

「ありがとうございますっ」


うわ、俺って悪趣味!


恥ずかしそうに顔を赤くしてる看護婦はカルテに“36.5”と記入した。


ほんっと退院したい!