俺はショーケースを指差した。
「ここに入ってるケーキ1個ずつ全種類下さい!」
「ぜ、全種類ですか…?」
「はい!全種類お願いします」
店員二人がかりで端からケーキを1個ずつ箱に詰めていく。
これで問題解決♪
「全種類とか羨ましいー!俺にも買って!」
「ヤダよ!そんな金ねぇもん!」
「銀行でも行きますか♪」
「行きません!」
確かに銀行行けばそれなりに………
下手したら会社員以上に稼いでるかもだけど、理音には使わない!
ケーキの袋をぶら下げて俺のマネージャーの車に二人で乗る。
マネージャーの西浦さんは俺がデビューした中1の時から、ずっと面倒見てくれてる。
普通にいい人。
「男二人でケーキ屋かい。あ、彼女にとか!」
「残念ですね!西浦さん!俺は自分に♪」
「俺は社長の娘に」
「それも寂しいな!」
西浦さんの言う通り。
でも、このケーキで桜彩が喜んでくれればいいな。

