「俺に襲われてくれる?」
桜彩を見てたら限界。
自分を抑えられなくなるから。
大きな瞳で俺を見詰めて離さず、その無知な笑顔で俺を惑わす。
「り、凛……?」
そしてキレイな高い声で俺の名前を呼ぶ。
俺の平常心一気に崩すんだから、桜彩はズルイ。
こんなに夢中になって掻き乱してくる女の子は桜彩が初めてだ。
「今からさ……俺に全部預けてくんない?」
「う、うん……。預けるよ…」
「でも、桜彩がヤダって言ったらそれ以上は絶対しないし……約束するから」
「約束だよ……。うん、凛は約束守るもんね」
安心してるけど、でもどこか不安そうな顔で俺の小指に自分の小指を絡めた。
約束は絶対守るから。
それぐらい桜彩のこと大切ってこと。
普段しないような深いキスを何回も落とせば、苦しそうに肩で息をする。
ヤバイ……この顔ほんと好き。
「く、苦しい……もう……無理、かも…」
「もっと……すごいことする?」
「無理……。でも……する……したい」
「言ったな?」
桜彩から言ってくれるって嬉しくて、少し頬が緩む。

