お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




アイスを食べてからは早めのベッド。


桜彩の部屋のベッドには2個ぬいぐるみが置いてあって、うさぎのぬいぐるみを抱きしめてる姿は写真に納めたいくらい。


「この状態の桜彩を写真撮りたい!撮っていいしょ?」

「ヤダ!どうせ、理音くんとか晴さんに見せてバカにするんでしょ?」

「しねぇよ!俺のアルバムの中に保存!はい、ちーず」

「ちょっ、ダメだってばー!ケータイ向けないでよ~!」


俺のスマホを取ろうと必死になってる桜彩が、かわいくて数回シャッターを押す。


うさぎのぬいぐるみと桜彩とか合う!


スマホを取ろうとした桜彩が、くらっと体勢を崩して………


俺の上に倒れる。



「あ………えっと……ごめん!今よけるねっ…」

「いい」


無意識にぐいっと桜彩の細い手首を掴んで、そのままの状態。


無性に離したくない……。


でも、桜彩が上ってのもなんかなぁ~………。


「ダメだ!やっぱ俺が上!桜彩は下!」

「へっ?……え!?ちょっと何すんの!?」

「うさぎのぬいぐるみは没収~」

「返してよ~!小さい時から一緒なの!」


暴れる桜彩に俺は小さく囁いた。


もちろん、俺が桜彩にこれからすることを。