なんだかんだ言っていつもそうだ。
桜彩は俺の望みを必ず聞いてくれる。
「桜彩……もっと近く」
「ほ、ほんとにもう勘弁!」
「いいじゃんかー。好きだよ……桜彩」
風呂の中で後ろからぎゅっと桜彩を抱きしめれば、びくっと体が反応する。
シャンプーの甘い匂い………
かなりそそられる………。
「凛ー……暑い。あがりたい!」
「じゃあ、あと10秒したらあがる!」
「いーち、にー、さーん、よーん……」
「そうだ!あがったらアイス食べよ!チョコとバニラどっがいい?」
「今数えてる途中でしょ!話し掛けられたら途切れちゃう!……チョコがいい」
わざわざ、10秒数えちゃうのがかわいい。
そして、チョコを選ぶのもかわいい。
いや、違うな。
桜彩だからかわいいんだ!
もうこうゆう定義にしとこう!
これ以上考えたら俺の頭が変になるから。
「よし!10秒!凛、あがるよ!」
「お、おう……」
桜彩さん、体丸見えです。

