【凛side】
普通に手を繋いで、今は俳優やモデルじゃなくて普通の男子高校生の俺。
一般人としてのデート。
幸せ過ぎてヤバイ。
桜彩がすっげー楽しそうだし、ずっと笑顔で俺の手を引く。
クリスマスにこんなことしてられるって幸せ過ぎて、逆に恐いくらいだ。
「凛!お腹空いた」
「空いたなぁ~……なんか食べるか!」
「食べる~!あたしオムライス食べたい!」
「もうちょっと変わったのでもいいのに」
「あのね!前に杏花梨と行った所行きたい!」
早足になる桜彩と来た所は、確実にカップルで来る雰囲気のレストラン。
確か桜彩って俺が初カレじゃん?
うわ~!!
すっげー気になる!!
「ここね、あたしが高1になったばっかの時に来たんだよ」
「杏花梨ちゃんと二人で?」
「そう。……彼氏出来たら一緒に来たいからって二人で下調べ!あ、でも杏花梨は彼氏いたけどね」
「もう桜彩大好き!!」
まだ俺と桜彩が出会ってない頃。
そんな、かわいいことしてたんだって考えるともっと好きで。
俺、ほんとにいい彼女見付けたな。

