お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




ゲームセンターの後は、あたしの希望で雑貨屋でデート。


色んなカラフルな雑貨見るの好きなんだよね。


うろうろと雑貨を物色するあたしに文句一つ言わずに着いて来てくれる凛。


ちょっと申し訳ないような………。


「……つまんなくない?大丈夫?」

「全然。桜彩が楽しそうにしてる姿見てたら、すっげー楽しい」


あたしに見せてくれるその笑顔は、優しく甘くあたしを溶かす。


心臓ドキドキしてすごい……。


そのドキドキを隠すように、あたしは背中を向けた。



「あ……このペンかわいい~!」

「シャーペン?いいじゃん!あ、じゃあ俺こっち買おう!」

「お揃いだね」

「なんかよくない?こーゆうのカップルぽいじゃん」


あたしの手には、ピンクのペンギンが付いたシャーペン。


凛はブルーのペンギン。


そのシャーペンは凛があたしにプレゼントしてくれた。


絶対に勉強する時は、これ使う!


凛とお揃いのモノだと、近くにいなくても側に感じられるから。


今日のデートの普通な日常。


普通ってこんなに幸せなんだ。


凛も幸せだといいな。