気持ちよく眠ったあたしがおもむろに目を覚ますと、隣にはまだ熟睡中の凛。
全く寝顔もカッコイイんだから……。
あ……今何時!?
バッと起き上がって時計を見ると12時ちょっきり。
もうお昼じゃん!
「りーん!デート行く時間だよっ!」
「……マジ?……ごめん、桜彩。寝過ぎた!」
「寝過ぎたぁ~!?せっかくの24日デートなのに……。ひどっ!」
「ごめん!つーかさ……俺…」
「どうせお腹空いたとかでしょ?」
「さっすが~♪」
しょうがないか……。
何かしらご飯作ってあげて、二人で食べてからデートだね。
あたしは冷蔵庫の中で、有り合わせで朝ご飯兼昼ご飯作り。
「桜彩が作る卵焼きっておいしいよね。まぁ、これだけじゃないけど」
「嘘でも嬉しい。凛も褒めるの上手!」
「俺はほんとのこと言ってるだけ。桜彩には正直だから!」
「そ、そう?」
真面目な顔でそんなこと言われたら、普通に照れるじゃん!
あたしは知らんぷりしてご飯を口に運んだ。

