抱きつくあたしを受け止めながら、凛は少し顔を赤くした。


「桜彩さ、抱きついてくるのはいんだけど……分かってる?」

「何が?」

「俺だって一応、男なの。こんなかわいい彼女に抱きつかれたらヤバイわけだ」

「ヤバイ……?どんな風に?」

「桜彩って意外と鈍感!?」


それ笹本にも言われたことあるよ……。


その時、あたしの思考を停止させるように視界が反転。


目の前には凛がいて………


あたし凛に押し倒されてる!?



「あ、あのー……凛?よけてほしい、かも…」

「こうゆうことしちゃうよ?最近、我慢するの大変なんだから~……」

「でも凛は無理矢理しない人だもん。信用してるから」

「はぁ~………。そうゆうこと言うから俺も出来なくなんの」


あたしの手を引っ張って起こして、呆れた顔をする。


別にあたしは普通なんだけどな……。


「よし!この話はやめ!24日デートしよっか?」

「凛大好き~♪」

「さ、桜彩!苦しい!」


ぎゅっと抱きついて、あたしなりの愛情表現。