自分にしてはちゃんとしたこと言えたと思う。
でも、桜彩はうつむいたまま目を擦って反応ナシなんですが!?
「さ、桜彩……?」
「全然笑顔になれないよぉ~!また泣けてきた!」
「えっ!?な、なんで!?」
「凛が告白してくれたから……嬉涙で…。あたしも好きだよ」
久しぶりの笑顔。
やっぱり好きだ………。
玄関だけど、誰もいないからいいよな?
自然と目を閉じた桜彩にキスをして、もう一度掴めた幸せに浸る。
俺には桜彩が必要不可欠な存在。
もう離れるのは勘弁だ。
「……凛。ほんとにごめんね……うちに戻って来てくれる?」
「もちろん!もう理音のマズイ飯食いたくねぇから」
「それだけー?」
「さぁ~?どうでしょう!」
「気になるー!」
仕事でいられない分、少しでも桜彩の側にいたいから。