【凛side】
「あ``ー………うーん………んー!」
「うっさい!凛マジでうるさい!凛のせいでゲーム進まないしっ!」
もうとっくに日付が変わった夜中。
テレビゲームしてる理音の隣で、クッションに顔を埋めてる俺。
そりゃあ、人んちに勝手に居候生活中で変な声出されてたら気が散るだろ。
でも許してくれ理音………。
桜彩にフラれて2週間は経ったと思う。
だけど思いの外傷心キツくて仕事のやる気もしない………。
「だからさ、そんなに後悔すんなら別れなきゃよかったじゃん」
「……桜彩が俺と別れたいって言うから」
「凛の意見は通さなかったわけ?」
「通せるわけねぇよ。悪いの俺なんだし」
「ふーん……」
俺の本音を言ってしまえば、ほんとに心から別れたくなかった。
桜彩が側にいてくれなくなる日常なんて考えただけでダメ………。
俺の精神的支柱が叩き折られたのと一緒。
はぁ~………
桜彩は今頃何してんのかなー?

