寂しさと虚しさが入り交じるような微妙な気持ちでさっさと朝ごはんを食べ終える。
こんな高い所で侵入なんて有り得ないけど、念のため窓の鍵は必ず閉めて……。
「じゃあ……今日も行きますか!」
カバンを抱えて玄関までの廊下を歩くと………
『ガタッ!』
「へっ!?な、なに……?」
物音の方向は物置となってる空き部屋。
嫌だ………
一人の時に恐いよ……
でも……あたしが何とかしなきゃ。
部屋のクローゼットに走り、小学生の時に習ってた剣道の竹刀を引っ張り出す。
いつでも来いや!!
「大丈夫……恐くない。……あたしが…あたしが頑張るから」
ドアノブに手を掛けた瞬間───………
バンッ!!
扉の先には………
寝起きのイケメン。
「あ……どーも。アンタが高校生の娘か」
イケメンだけど………
誰コイツ!!?
「きゃー!!!不法侵入!ママ!助けてー!」
「ちげーよ!落ち着けって!」