でもね、あたしの心に浮かんだことは一つ。
こんなに不安で大好きな人を信用を出来ないなら………
別れる。
それしかないと思う……。
それに、あたしみたいな一般人よりもキレイな女優さんやモデルさんの方が、よっぽど凛に釣り合うでしょ?
次の日、あたしは杏花梨に心の中を全て話した。
小春ちゃんにも話したかったけど、撮影で今日はお休み。
「そっか……。本気で別れるつもりなの?」
「うん。中途半端にしてるのも悪いし……ちょっと吹っ切れた!」
昼休みの少し暑い教室。
窓の外を眺めながら、杏花梨は残念そうな横顔を見せる。
たくさん助言して、励ましてくれたのにごめんね……杏花梨。
「ま、桜彩が決めたことなら何も言わないよ。ただ……後悔しないでよね?」
「もっちろん!全然してないよ!」
「そう?……じゃあ今日帰りカフェでも寄ってこっか!」
「行きたい!久しぶりだ~♪」
これでいいの。
もう少ししたらサッパリ全て終わらせるね。