「あ``ー!もうっ!イライラする……」
「ははっ!ちょっと桜彩。落ち着きなって」
学校での昼休み、あたしの目の前でケラケラ笑いながら雑誌を読む親友の立川杏花梨(Tatikawa Akari)。
ロングの髪にふわふわパーマをかけたオシャレさん。
明るくて美人な杏花梨は常に彼氏あり。
うらやましい……。
「今日の桜彩イライラしすぎじゃない!何があったのさ?」
「そ、それは……そのっ……大きい声じゃ話せない…。もう、来て!」
「はぁ?ちょっと~あたしまだ雑誌途中!凛くんのインタビュー読んでる途中!」
凛くん───…。
イライラする!
杏花梨を連れて来たのは昼休みに誰もいるはずない美術室。
一応周りを確認してから小声で話す。
「あたし休んだ日あるじゃん?」
「あーうん。体調悪いってメールきた日でしょ?」
「そう!あれ実は体調じゃなくて………新名凛がウチに転がり込んでたの」
「は?」
ポカーンと口を開けたまま困った表情。
あたしのママが女優で社長であることは、杏花梨が唯一知ってるのに……
理解し難いよね~………。

