隣で杏花梨は大きくため息を吐いて、あたしに言った。
「要は………桜彩!嫉妬深いね?実は!」
「し、嫉妬……?そんなこと…」
「俳優の彼女ならある程度は我慢しないと。あたしは……晴人と付き合ってそうゆうのやっと分かった」
「じゃあ!杏花梨は我慢出来るの?キスとか……他の色々なシーン」
「仕事ならしょうがないでしょ?」
でも凛は仕事じゃないもん。
食事に行って帰りにキスしてるんだよ?
ただの浮気じゃん……。
「仕事じゃなかったら……あたしは信用するよ。晴人の意思じゃないんだって。それに謝ってくれたんじゃん?」
「謝ってくれたけど…」
「それは桜彩が凛くんのこと信用出来てない証拠」
確かに………
あたしは凛を信用できてたの?
ううん………。
本当は毎日が不安で不安でしょうがなかった。
いつこの幸せが消えちゃうんだろうって。

