西浦さんにマンションまで送ってもらい、急いで家に入ればテレビを見てる桜彩の後ろ姿。
さてどう話そう。
「た、ただいま桜彩……」
「凛……どうゆうこと?今、ニュースでチラッと見たんだけど…。どうしてキスしたの?」
泣きそうな顔で俺の服の裾を掴む。
ほんとにごめん……。
「あれは華那さんに仕組まれて……その…俺だってしたくなかった。ごめん……」
「食事は許可したけどキスの許可はしてない!」
「桜彩~……本当に俺が悪かった!だから……側にいてほしい…」
俺の切なる願いも空しく……
涙目の桜彩から言い放たれた一言は、あまりにも大きすぎて。
「凛なんて大嫌い。やっぱ女なら誰でもいんでしょ?……出てって」
「ごめん……。桜彩のこと傷付けたのは分かってる。でも…」
「言い訳聞きたくない……。ツライから出てってよ」
俺……桜彩に完全に嫌われた。
大好きな女の子泣かせた……。
これでほんとに桜彩の側にいる資格なくなった。
ほんとにごめんな……。

