お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




「やらかしたな」

「やらかしたわね」

「ほんっとにすいません!!」


早朝の事務所で社長室に呼ばれた。


西浦さんと社長から投げつけられたのは俺が昔お世話になってた週刊誌。


“華那&凛 年上彼女&年下彼氏”


なんて題名付けられて出されたんだから。


最悪だ……。


写真はもちろんあの時のキスのやつ。



「はぁ~……お前最近静かだったのにな。椿さん、どうすんの?」

「呆れるわ……。それに!凛、あなた桜彩とはどうなってるの?」

「社長!!そこなんです!俺……桜彩に会わせる顔がない……」

「とりあえず……。仕事の時間ずらしてあげる。家帰って桜彩に説明しなさい。いいわね?」


社長の鋭い眼差しに俺は頷くことしか出来なかった。


自分の娘傷付けられたら、親は黙ってないのが普通ですよねー……。


ちゃんと桜彩に説明しよう。


俺だって好きであの女とキスしたわけじゃない……。


桜彩なら分かってくれるよな。