お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




食事中はもちろん、ずっと華那さんにグイグイ責め寄られ………


そして、いつもより高い声で俺に話す。


「凛……この後、暇でしょ?」

「俺、彼女が待ってるんで。彼女のとこ行かなきゃないんですよ」

「ふぅ~ん。いやよねぇ~……そうゆう束縛するオンナ」

「束縛とかされたことないですから…」


俺が“彼女”ってワードを出すと明らかに顔付きが悪くなった。


むしろ、俺の方が機嫌悪くなりそうだ……。


桜彩のこと悪く言うヤツは先輩でも嫌い。


アイツがどれだけ我慢してるかも知らないくせに束縛なんて言わないでほしい。


「凛……そろそろ出ない?」

「はい。いいですけど……」


不敵に笑った顔が恐いと思ったのは初めて。


もう帰れるんだから頑張ろう。


あと少しで桜彩に会える!



食事代は割り勘して店の階段を降りる。


俺が先を歩いて、後ろに華那さん。


「りーん」

「はい?……ん」



振り向き様に触れた柔らかいモノ。


それは紛れもなくあの女の唇。


そして、一瞬二人を照らした光とシャッター音。


俺が軽率過ぎたんだ。