土曜日の夜6時。
華那さんとの待ち合わせ場所に着いた。
指定された店の前で、いつもよりカチッとした格好が落ち着かない。
「お待たせっ!凛くん!」
「華那さん。この前の撮影はお世話になりました」
「あたしこそ!じゃ、行こっか」
薄い赤のワンピースに、真っ赤のパンプス。
長い黒髪を靡かせて歩くその姿は、大人っぽくてどんな男をも魅力する……と思う。
俺は桜彩がいるから全く魅力されないけど!
店内は華那さんが好きそうな落ち着いて、雰囲気が少しレトロな店。
桜彩と来たいなぁ~……。
「凛くん……んー…凛でいい?」
「あ、いいですよ」
「………凛ならあたしのこと、華那…って呼んでもいいよ?」
「先輩をそんな風に呼べません。俺は華那さんで通します」
「堅いねぇ~凛って」
俺の顔を覗き込むようにして話す。
あぁ……もうヤダ帰りたい!
男癖の悪さ絶対にほんとじゃん!
西浦さん迎えに来てー!!

