くたくたボロボロで家に帰ればもう9時を過ぎてた。
でも、風呂上がりで少し髪が濡れた桜彩が俺に抱きついてくれる。
復活する~!
「おかえり凛。今日も撮影お疲れ様」
「ただいま~!ありがとう桜彩!好き!かなり好き!」
「わ、分かったから……。とりあえず、離れて。暑い」
クーラー付けてるとは言っても季節は夏。
暑いのは当たり前。
はぁー………
いつ切り出そうか、華那さんとの食事のこと。
もし、桜彩が怒っちゃったら?
それだけは避けたい!!
「ねぇ、凛?」
「ん?なぁに?」
「あたしに何か話したいことあるの?」
「どうして?」
「だっていつもみたいに、うるさくないし……考え事してる顔だから」
嘘つくことったらアレだけど……
俳優だからそこそこ表情は隠せたりする。
だけど桜彩には敵わない。
俺の隣に座って心配そうに顔を覗き込む。
ごめん、今言うね。

