優雅にコーヒーを飲む姿とは逆に、話していることは明確。


それはさっきあたしにも言った凛くんの週刊誌常連問題。


「凛も少し気をつけなさい。一度マークされたら……ずっとよ」

「……すいません。俺が軽率でした」

「ほんと。自分が若手であれと人気俳優ってことを自覚しなさい。いいわね?」

「ママ……言い過ぎじゃ…」

「桜彩。これは仕事の話よ」


要は口を出すなってこと。


自然と攻められてる凛くんを見てると助け船を出してあげたくなっただけ……。


同じ高校生なのに、あたしよりもツラく大変な道を進んでるんだ。


「……そろそろ本題ね。凛がウチにいる期間は約2ヶ月間!」

「に、2ヶ月も!?なんでよ!」

「ほとぼり冷めるの待つのよ。だから……2ヶ月間同居ねっ♪」


2ヶ月間も……


さ、さ、最悪………。


せいぜい1週間くらいだと思ってたのに……


庇って損した!!