理音も小春に向けた花束を作ってもらい当日まで出来るのを待つ。
桜彩喜んでくれんのかな~?
「緊張するなぁ~……小春に渡すの」
「デートまですんだろ?なんで告白とかしないわけ?」
「んー……俺には小春が高嶺の花すぎて。俺より他のヤツのが似合うんじゃないかな」
「理音らしくなさすぎ」
基本的に物事はプラスに考える。
理音のマイナス思考なんて明日、大雨でも降るんじゃねぇの?
真っ暗な帰り道を二人で歩いて思うこと。
俺だって、桜彩と付き合えてるけどいつフラれるか不安。
ずっと側にいてくれるヤツのこと好きになるかもしれないし………。
「凛まで不安そうな顔すんなって気持ちわりぃ!」
「俺、気持ちわりぃなんて初めて言われた……」
「桜彩ちゃんだぜ?凛のこと大好きでしょうがない!見てれば分かるっ」
明るく笑って見せる理音は、なんか俺より大人に見えて……。
桜彩が喜んでくれれば、この上ないほど俺にとっては嬉しい。

