朝目が覚めると隣には、布団にくるまってスヤスヤ寝てる桜彩。


ほんと寝顔かわいいな、おい!


………それにしても窓から射す光が、かなり明るい。


壁掛け時計を見れば10時ジャスト。


俺は仕事休みだからいいけど、桜彩の学校は!?


「桜彩……おーい、桜彩ちゃん!」

「んっ……ふっ……んー……りん」

「寝起きの桜彩に質問!今日の学校は遅刻?それとも休む?」

「……ええっ!?」


勢いよく起き上がって時計を見た桜彩は、目をパチパチさせてびっくり。


こんな焦ってる時にかわいいなんて言ったら怒られそうだけど、かわいいよ桜彩。


「どうしよう……。めんどくさいかも…」

「休めば?俺は仕事休みだし……」

「凛は休みで他人事だから、そんな呑気に言えるのよ~!」

「ご、ごめんって!」


慌ててる桜彩に俺が言いたいことは一つ!


「昨日一緒にいれなかった分さ……今日埋め合わせしよ?ほら、誕生日の続き♪」

「……しょうがないなぁ~」


こんなに幸せな誕生日は他にないじゃん!