ママの性格は天真爛漫でとにかく豪快。
だから、凛くんをウチに連れて来たってことも──……。
「あ``っ!理由聞かなきゃ!ねぇ、ママ!?」
「どうしたの~?そんなに恐い顔して」
「なんでウチに俳優の新名凛がいるわけ!?」
「あ、あ~……ごめんね!理由伝える暇がなくって」
苦笑を浮かべて、ママはコーヒーを淹れながらマイペースに話す。
「ほら~あの子すっかり週刊誌の常連でしょ?マスコミに追っかけられて大変だから、しばらくウチで匿うことにしたの」
「だからって……」
「桜彩が嫌になる気持ちも分かるけど……少しの間!ねっ?」
そんな話をしているとまたドアが開く。
今度こそ問題の新名凛くん。
「たっだいま~……って、あ!社長!いつお戻りに?」
「ついさっきよ。そうだ……疲れてるとこ悪いけど凛も一緒に話聞いてくれない?」
「はい。いいですよ」
凛くんはあたしの隣に立つ。
背高っ……!