そんなかわいい桜彩に促されて気付けば、ワンホール完食した俺。


さすがにキツイけど笑顔見てたら、そんなキツさも吹っ飛ぶ。


「全部食べてくれた~!無理してない?」

「全然無理してない!ありがとう、桜彩」

「ううん。今年はこんなだったけど、来年は期待してて!」

「ケーキでも十分嬉しいよ。俺は」

「……凛好きー!」


座ってる俺にガバッと抱きついてくる。


桜彩から抱きついてくれるって、これも誕生日プレゼントだったりすんの!?


嬉しいってゆうか………


理性ギリギリで保ってんのに追い打ち掛けられてる気分!



「桜彩、そろそろ避けない?」

「なんで?」

「なんでって……色々とヤバイから」

「色々?」

「押し倒したくなるってこと」


静かに俺から離れて少し距離を取る。


だけど、正座してる桜彩から思いがけない一言。