お騒がせboyがウチに転がり込んで来た




ふぁ~…………


人通りの少ない朝の通学路で大きなアクビを一つ。


試作品のケーキも無事に成功して、片手には杏花梨に渡すケーキを持ってる。


こんなに徹夜したの久しぶり……眠すぎ!



教室に入ると、大きな目をキラキラ輝かせてあたしに飛び付く杏花梨。


「おっはよ~♪桜彩!その片手に持っているモノはー…?」

「杏花梨が楽しみにしてたケーキ!」

「やったやった~!!ありがと桜彩!」


ケーキを嬉しそうに抱えて、机に広げて教室です堂々とケーキを頬ぼる。


甘党な杏花梨にはどうかな?


「けっこうビターな味付け?でも、おいしい♪さっすが桜彩!」

「ありがとう♪ビターチョコレートしか使ってないからね」

「これ絶対に凛くん喜ぶよ!男の胃袋掴めてる~♪」

「凛……喜んでくれるといいな」


杏花梨がおいしそうに食べてくれるから少し安心してるけど………


凛の帰りが楽しみ!