母さんが出掛けてからは、場所が俺の実家になっただけで普段通り。
社長がいない桜彩のマンションでの生活そのもの。
「桜彩ー腹減ったぁ」
「キッチン借りていい?そしたら、何か作るけど」
「いいよ。俺も手伝おっか!?」
「やめて。足手まといになる!」
桜彩にキッチン立ち入り許可は相変わらずもらえず………
リビングから桜彩の後ろ姿を眺めて、勝手な将来を想像する。
俺の将来に桜彩がいてくれたら嬉しいし。
あっ………ってことは、俺と桜彩が結婚して家庭持ってるってことだろ!
俺の責任重大じゃん!
「桜彩は子供何人ほしい?」
「なんでー?」
「俺と結婚して~……その内子供作って……何人がいい?」
「まず凛と結婚しないかもしないよー?」
桜彩はイタズラに笑いながら、そんなことを言う。
桜彩にフラれたら立ち直るのに相当な時間掛かるな絶対……。
でも、桜彩はくるっと振り返って照れくさそうに答えた。
「……3、4人かな。ほ、ほら!あたし一人っ子だし!家族って憧れるってゆうか…」
抱きつきに行ったのは言うまでもない。

