懐かしいー……。
昔、民宿だった家を少しだけリフォームして一軒家として家族4人で住んでた。
「こ、ここが凛のお家?」
「俺の家!見た目古いけど、中はリフォームしてるから安心して」
「ちょっと緊張して来た……。ま、まだ帰っちゃダメだよ?」
「いや、俺寒いんだけど」
「待って!あと10秒でいいから……」
不安そうな顔で俺の腕にしがみつく。
あんなに楽しそうだったのに、やっぱ緊張しちゃうか……。
とりあえず、実家の目の前でアレだけど桜彩を抱きしめてあげる。
少しでも不安と緊張が溶けるならいい。
「……うん。ありがとう、凛。もう緊張しないよ」
「そっか。あー……でも寒いから手、繋いだままでいい?」
「嬉しい……」
照れ笑いを浮かべてマフラーで顔を隠す姿が、かわいくて……
手を握ったまま家の扉に手をかけた。

