いつの間にか、半年は実家に帰ってなかった。
忙しさで寂しいなんて感情もどっかに消えてたし。
「あ!そうよっ!彼女連れて帰って来なさいよ。紹介しなさい!」
「わ、分かったから……」
「それじゃ!待ってるわね~♪」
最後の最後にふと思い出す。
「あのさ!……空…元気にしてる?」
「空なら元気よ!最近、彼女と別れたらしいけどねっ」
「そっか……。じゃ、また」
空は俺の1つ上の兄貴。
普通に地元の高校に通ってて、優しいヤツ。
兄貴ってより友達に近いかもしれない。
こんなテンション高い母親の1本の電話がキッカケで桜彩と実家に帰ることに。
二人で田舎町の駅に立つと不思議な気分。
もちろん周りに人はいなくて、たまーに犬の散歩をしてるおじいちゃんやおばあちゃんだけ。
「自然ってまさにコレだよね!楽しくなって来た~!」
「ここから歩いて10分で俺の家だから」
「へぇ~………以外とたくさん民家あるんだ!」
桜彩は周りの景色に興味津々。
都会育ちだから当たり前か!

