最初は人がいなくてすっごく怖かった電車も、凛と二人きりって感じがして何だか楽しい。
普通なら、こんな風に乗れないから。
みんな凛に話し掛けたりしちゃうでしょ?
長時間電車に揺られてると、だんだん外の景色がかわり畑が中心に見える。
空は快晴。
空気がキレイってきっと、こうゆう所を言うんだろうね……。
「懐かしいなぁ~……。しばらく実家帰ってねぇわ」
「凛っていつこっちに出て来たの?」
「中2の春。中1の時に友達と遊びに出て来ててスカウトされて~……こうなった」
「すごく大きな決断したんだね……。やっぱ凛ってすごいよ!」
「こんな有名になるとか深いこと考えてなかったんだよな、ほんと」
だけど、ここまで有名になれたのは凛の努力と才能、センスがあったから。
そんな人の彼女って……ほんとにあたしでいいのかな?
ドラマみたいにお母さんに反対されたらどうしよう!?
「緊張しーなーいっ!桜彩、外見てみ?」
「うわぁ………海だ!キレイ……でも寒そう!ちょっと雪積もってるね」
「キレイだろ?桜彩の方がよっぽど見てて飽きないけど♪」
「やめて!ふざけないでよっ。あたし本気なんだから」
拗ねた表情をすれば、あたしの頭を優しくポンポン撫でる。
凛の実家……楽しみになって来たよ。

