よく寝た気がして目を覚ます………
だけど目を開ければ部屋は真っ暗で。
もう夜か……。
ダルイ体を引きずってリビングに行くと桜彩の姿は無くて部屋中真っ暗。
パチッと電気を付ける。
「桜彩?どこにいるー?」
耳が痛くなるほどシーンとした部屋。
桜彩がいないだけで、こんなに心細いってゆうか不安になるもん!?
ガチャ─────………
「あ、桜彩!どこ行ってたー?」
「ただいま~。近くのコンビニだけど……寂しかった?」
「寂しかったー……。寂しすぎて倒れるかと思ったわ」
「嘘だ~!」
コンビニの袋を下げたまま、面白そうに笑う。
ここまでは言い過ぎだけど、不安になったのはほんとだし……。
思わず桜彩に抱きつく。
うん……安心。
「どうしたの~凛?それより……美味しそうなアイス買って来たの!食べよ?」
「食べるー!つーか、この時期にアイスって……さすが桜彩だな」
「いいじゃん。美味しいんだから!チョコとイチゴどっちがいい?」
「ん~……じゃ、チョコ」
桜彩が好きなのはイチゴ味。
嬉しそうに笑うその笑顔はずっと見てても飽きない。
俺をこんなにどっぷりハマらせた女の子はきっと桜彩だけ。