一目見たら近くにいてほしくて、細い手首をぐっと引っ張った。
その反動で俺のベッドに倒れ込む。
「ごめん……少しだけ側にいて?今、すっげー桜彩の近くにいたい」
「……いいよ。ねぇ、凛」
「んー?なぁに?」
「ネックレスありがとう。クリスマスプレゼント嬉しかった」
「喜んでくれてよかった~!桜彩に似合ってるよ」
照れ隠しなのか、ぷいっと俺から目線をずらす。
そんなとこも好き。
ぎゅっと手を握れば桜彩も優しく笑って握り返してくれる。
「桜彩の手……無性に安心すんだよね」
「なんでー?でも……あたしも凛と手繋ぐのは好きだよ」
「かわいいこと言うな……。押し倒して食べるぞ」
「冗談いいから早く寝てよっ!」
「本気だしー………」
だんだん眠たくなる。
俺は桜彩の手の温かさに安心して眠りに着いた。