そんなの無理無理無理!!!
だ、だって……キス以上のこともしたことないのにだよ?
ハードル高いにも程があるでしょうがっ!!
そんな考えも虚しく、バスルームからは小悪魔なアイツの声。
「さーあーやー!おーいーでっ♪」
「は、ははっ……い、今行きまーす……」
脱衣場で固まるあたし。
とりあえず、ちゃんとここに来る前に無駄毛処理はしといたから大丈夫!
ついついバスタオルで隠した体を隅々まで気にしてしまう。
ええい!!
もう行っちゃえ!!
「凛~……は、入る…入ります!」
「どーぞー」
バスルームから呑気な声。
なんでこんなに余裕なの?
あたしはこんなに恥ずかしいのに!
カラカラ─────………
遠慮がちにドアを開けると、広い大理石の浴室で………
真っ白のバスタブの中には、頭にタオルを乗っけた凛。
「え~!タオル無しだろ~!俺、桜彩の裸期待してたのにー!!」
「へ、へへへ変な期待すんなっ!」
「まぁまぁ、おいでよ桜彩ちゃん」
「うん……。お邪魔します」
よかった………
真っ白の入浴剤のおかげで体は一切見えない。
あたしもバスタオル外すつもりないし。
凛の足の間に入れられて、あたしの背中には凛がいる感じ。
後ろから抱きしめられてるドラマで見るヤツだよ……これ!

